4.2. 自分のボレーしたいコース

　相手とかけひきしながら試合を進めていく。特に前衛はかけひきが重要だと思う。自分の後衛の配球や相手の後衛の配球とか、相手の後衛のくせとかを見抜いて、次にどこへ打ってくるかを予測してボレーを取りにいくとかしているのではないだろうか。
　かなりうまいプレーヤーならば、このようにいろいろと考えて次のボレーやスマッシュとかのコースを決める事もできるだろうが、まだまだ技術的に未熟であったり、試合経験が少なかったり、相手が自分よりもかなりうまい場合は、なかなか思うようにいかないと思う。
　さて、そんな時はどう考えればいいか。発想を逆転させ、相手がどこへ打ってくるから自分がそこへ動くのではなく、自分がどのコースを取りたいのかを決めて、そのコースへ取りにいく、という事をやってみるのは案外いい事のようだ。相手を意識するから迷いが生じる。相手の事なんか考えない。自分がどのコースのボレーを決めたいかだけを考えてプレーする。迷いはなくなって思い切ったプレーができると思う。
　１試合を通じて、常にそのような動きでいいか、というと違うかもしれない。だが、迷った時やミスが続いた時、流れを変えたいとか思った時に思い切ったプレーをしたい時には、自分勝手な発想でコースを決めてプレーするという事を試してみてほしい。

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