4.1. 試合は乱打から始まっている

　試合前に乱打して自分の調子を確かめる。乱打が終わっていよいよ試合である。と思っている人がいるのではないだろうか。
　そうではないと思う。試合前の乱打から試合は始まっていると思う。自分の調子を確かめるのも大事だと思う。しかしそれ以上に相手を観察する事の方が大事だと思う。
　相手のフォアはどの程度か。バックはどの程度か。速いボールに対してどうか。ロブに対してどうか。などなど、いろいろと相手を試さなくてはいけない。
　乱打なんだからあまりボールがばらついては相手に悪い、なんて思う人もいるかもしれない。しかし試合に勝つために相手をいろいろと試せるいい機会なので、それを行わない手はないと思う。気がひけるようなら、相手のバックを試すためにわざとセンターよりに速いボールを打つ時に、そっちに行っちゃった的に「すみません」と誤ればいいのではないかと思う。
　あと相手がトップ打ちをするのかどうかも確認しておくべきだろう。要は攻めるボールを相手が持っているのかどうかで、精神的にかなり違うと思う。トップ打ちをしないようなら、かなり優位な気持ちになれる。(それでも相手の方が上の場合もあるけど）
　これは前衛も同じだと思う。わざと短いボールを打って相手を前に出してボレーやスマッシュをさせてみるというのも手だと思っている。乱打からレシーブ力がどの程度かもわかると思う。
　とにかく乱打の時から相手をよく観察しておいて、1ゲーム目の1ポイント目からの試合運びを考えて、ゲームに入れるようにしておこう。

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