第1章 はじめに、で書いたように、うまいよりも強い方がいいと書いたが、実はその上があると思っている。
というか、うまいというより、強いというより、その上だと思うようなことを経験したことがある。
ある時、複数の市の合同で開催された大会に出場する際に組む人がいなくて初めて組んだ前衛の人で、練習で何度か見たことがあり、うまい人だなぁ~とは思っていたが、飛びぬけてうまい、と思うようなことはなかった。練習試合で組んだこともないので、試合で初めて組んだので、どういう前衛なのかなぁ~、という感じで。
予選ブロックで何試合かやっているうちに思ったのは、やはり練習の時と同じ感想で、うまいなぁ~、と、ミスも少なく、肝心なところで決めてくれるので、どちらかと言えば強いというタイプの人だと思った。
予選ブロックには神奈川県の関東大会出場の代表選手もいるブロックだったのだが、4 – 1 で飛ばしてしまい、そのままの勢いで決勝トーナメント進出。
決勝トーナメントの相手はやはり強く、試合中に何度も「きついなぁ~」と思う事があり、この場面でここに打たれると、「きついなぁ~」、と思っていると、ここに打たれると厳しいと思っているところをことごとく止めてくれて、止めるだけではなく逆にボレーで決めて、こちらのポイントにしてくれるのですよ。
最初は、「サンキュー」という感じだったのですが、1試合を通じて何度もあり、決勝トーナメントの試合はこのようなことが何度もあり、これは「すごい!!」と思い、感動でした。
そう、うまい、強い、を通り越して、すごい、です。
40年以上ソフトテニスをしていますが、すごいと思った前衛は、後にも先にも、その人ただ一人です。