• 心技体の心に焦点を合わせたソフトテニス論を読んで、ステップアップしよう!!!!

     ロブを打つ場面はどういう時だろうか。多くの人が、相手に攻められた時にしのぐためにロブを打っているケースが多いのではないだろうか。
     そのような場面だけではないと思うが、場面場面でどのように意識するかを書いてみる。
     まず相手にバックライン近くに長いボールを打たれて攻められた時にロブでしのぐケースは、後衛の前にロブを打たなければいけない。前衛オーバーはやめるべきである。理由は簡単で、相手に攻められたボールをロブで打ち返す時、当然相手の前衛はロブを待ち構えてスマッシュを狙っているはずである。そのような前衛に対して前衛オーバーのロブを打つとなるとよほどいいロブを打たないといけない。少しでも打ちそこなって短くなってしまったらスマッシュの餌食になるだろう。
     しかし後衛の前まで追ってスマッシュするのは、かなりむずかしい。攻められているのだからロブを打ち損なって短くなる可能性も高いだろう。でも後衛の前へのロブなら多少短くても前衛のスマッシュの餌食になる可能性は前衛オーバーよりははるかに低いはずである。
     でも後衛の前にだけロブを打っていて前衛オーバーのロブを打つ事はないのか?
     そのような事はない。まずロブの打ち方で意識する事がある。ロブもトップ打ちするという事である。多くの人はロブをトップ打ちの打点ではなく、打点を下げていないだろうか。
     打点を下げてシュートボールを打った場合、ボールはネットの下から上がってくる感じになり、ボレーはし易いし、多少ネットから離れたポジションもとれる。そのようなネットから離れたポジションが取れるような打ち方をする時にロブを打つと、ネットから離れたポジションをとれる前衛にとっては、よりスマッシュし易い状況という事になる。
     攻められた時を書いたが、打点を下げてロブを打つ時も、基本は後衛の前にロブだと思う。
     では前衛オーバーのロブを打つのは、どのような時か?
     相手のボールが短い時に戦略上コースを変えたければトップ打ちの打点から前衛オーバーのロブを打てばいいと思う。攻めのロブである。
     トップ打ちの構えなのでシュートボールを打たれた場合、ネットの上からボールが入ってくるので前衛はネットに近いところにポジションを取らざるおえず、しかも前衛アタックのようなシュートボールを意識するため前衛オーバーのロブに対して反応が遅くなるはずである。このようなポジションや状況なら多少前衛オーバーのロブが短くなってもスマッシュされる可能性は低くなるだろう。
     もっとも相手のボールが短くてトップ打ちできる体制なら、そのままトップでシュートボールを打って攻めた方がいい、という選択肢になりそうだが。
     よって戦略上コースを変えたい時に前衛オーバーのロブになると思う。
     なお後衛の前にロブを打つように書いたが、バックラインのセンターマークのあたり、センターにロブを打つというのもかなり有効だと思う。これについては次節のセンターセオリーを読んでみてもらいたい。

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