4.9. 前衛サイドを抜かれた時に思う事

　前衛サイドを抜かれたとしよう。その時、前衛はどう思うべきか。また後衛はどう思うべきか。私は、前衛は冒険心があって強気、後衛は慎重で根気、という性格がいいと思っている。
　前にも書いているが、前衛は相手がミスしたボールだけ処理していればいいというものではない。強い相手に対してはミスを待っているだけではポイントできない。ある程度危険を冒してでもボレーしようとする必要があると思う。一方後衛はミスをしないというのが大事なので、慎重な方がいいと思う。ただしミスをしないという事がイコール攻めないという事とは違うという事も理解しておいてほしい。この辺はかなり微妙なニュアンスになるので、ちょっとうまく説明できないが・・・。
　つまり、冒険するという事は強気の方が向いていると思うし、慎重にミスしないとなるとかなり我慢してつながないといけないので、根気が必要だろう。
　さて、そのような性格が必要な前衛と後衛が、前衛サイドを抜かれた時にどう思うかである。守っていて抜かれたのは論外だが、ボレーにでたら逆をつかれて抜かれた時の話である。
　後で書くが、一つのプレーを試合の中で後々まで引きずるのは、よくないと思う。強気の前衛は自分の後衛が打ったボールが悪かったんだぐらいの事を思って後衛に対して、「ドンマイ」ぐらいを言うぐらいでいいと思う。または相手の後衛が一枚上手だったぐらいに思って次のプレーを考えよう。
　逆に後衛は、自分のボールが悪かったから前衛が抜かれたんだと思い、もっと長いボールを打とう。また前衛が抜かれると判断するのが遅かったと思って、前衛が抜かれてもフォローして拾ってやろう、ぐらいを考えなくてはいけない。自分の前衛の動きと相手の後衛の打ち方を見ていれば抜かれるかどうかぐらいわかるはずである。
　極端だけど私も大学生ぐらいの頃は、前衛が左サイドを抜かれてもただフォローするだけではなく回り込んでフォアでフォローできたりした。もっと極端な例だと回り込んでフォアのトップ打ちで返した事もある。
　以上のように基本的な考え方としては、前衛サイドを抜かれるのは後衛の責任と考えるべきだろう。

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