屋外競技である以上、気象条件というのはその日その日で違うものである。なかでもソフトテニスにとって影響を受けるのが風と雨である。余りの強風とか本降りの雨だと試合が中止になるだろうが(私は強風で試合が中止になった経験はないが、突風だとソフトテニスにならないだろう)、やや強い風や小降りの雨の時に試合が行なわれる事もある。
その時にどう思うか。雨については次の節に書くとして、ここでは風について書いてみよう。
風が吹いている時にみなさんはどのように感じているのだろうか。たぶん横風ならそんなに苦にはならないのだろうが、風上や風下になった場合でだいぶ気持ちが違うのではないだろうか。
多くの場合、風下は苦にならないが、風上は不得意という話をよく聞く。コートチェンジは公平に行われるので、風下だけゲームを取れるだけでは勝負はつかない。という事は風上のゲームさえ取れれば試合には勝てる事になる。
つまり風上を得意にすれば、風の日は有利に試合運びができるという事になる。
ではどうしたら風上は得意と思えるようになるか。それは技術的にはトップ打ちができるようになるしかない。トップ打ちさえできれば、風上の方が八分の力で威力のあるボールをどんどん打てるので、風上ほど楽にボールを打てる事はない。おそらく風上が不得意と感じている人は打点が低くなっているはずである。風上になったら八分の力でトップ打ちができるようになれば、風の日は得意になれるはずである。
練習の時に風が吹いていたら、風上からトップ打ちの練習をしよう。