• 心技体の心に焦点を合わせたソフトテニス論を読んで、ステップアップしよう!!!!

     奇跡のように思えることがあったのですが、それは奇跡ではなく・・・。
     父とは、数えるほどしかコートでソフトテニスをしたことがないのだが、鮮明に覚えていることが3つある。
     1つが、練習試合をした時のことである。
     私はバックハンドのストロークが苦手なので、サーブを打った後のポジションは、ややセンター寄りになり、バックハンドの方に打たれたらできるだけ回り込んでフォアハンドでストロークを打つようにしている。
     それを感じたのはセカンドサーブを打ち、父がレシーブしたときのことである。
     バックハンドのストロークが苦手な私は、セカンドサーブを打った後、ややセンター寄りにポジションを取るのだが、フォアハンド側のサイドライン上の30㎝ぐらいの特定の場所(下の図のサイドライン上の太い赤線部分)にオンラインで速いレシーブを打たれたらエースを取られるのを覚悟の上でセンター寄りにポジションを取っているので、そこに打たれるとエースになってしまう。(下の図の赤線に打たれるとエースを取られてしまう。青線より自分寄りならレシーブできる)
     そうではあるが、ほぼそこにピンポイントで打たれた経験はほとんどなく、あっても狙って打てるほどの相手にあたったことがない。


     父に対していつものようにセカンドサーブを打った後、センター寄りにポジションを取ったのだが、父にレシーブでエースになるところに打たれてレシーブできず、父のポイントになった。
     あぁぁ~、やられたぁ~。そこに打たれたら仕方ない。
     と思う程度だった。
     次にセカンドサーブを打った後、また同じところに打たれてエースになり、父のポイントに。2球続くとは偶然かな? でも、すごいなぁ~、と思った。
     ところがである、次もファーストサーブが入らずセカンドサーブを打ったのだが、まさかのまたしても同じところに打たれてエースに。
     ここまで続くと、ねらって打っているのか? と思い、次のサーブの時はわざとファーストサーブをフォルトしてセカンドサーブを打ったのだが、またしても同じところに同じように打たれてエースに。
     こうなると、確実に狙って打っていると思い、奇跡だぁ~、と一瞬思いもしたのだが、いやいや狙って打っているなら奇跡じゃない、なるべくしてなっている、エースをねらって打っているんだ、と思うと、感動ものでした。
     狙って打たれているならば、エースにならないようにセカンドサーブを打った後のポジションをサイドライン側に30㎝ぐらい移したところ、今度はセンターに打たれてバックハンドで打たされるという配球で、私のポジションを見てエースが取れるからサイドライン側に打っていただけで、エースにならないならばセンターに打って崩して、という配球ができるんだ、わずか30㎝ぐらいのポジションの差を見分けて打ち分けることができるんだと思うと、さらに感動ものでした。

     2つ目が父のセカンドサーブだ。1980年代当時のセカンドサーブは横からカットして打つのが主流で、今のようなダブルファーストのようなセカンドサーブは少数だったが、父はダブルファーストとまでは言わないが、横ではなく縦面で上からセカンドサーブを打っていた。
     傍で見ていると、それほど速くもなく、何の変哲もないセカンドサーブに見えるのだが、いざ自分がレシーブしてみると、上から打ったボールが一直線に糸を引くように飛んできて、一瞬ダブルフォルトかと思うのだがほとんどがサービスラインのセンターラインにオンラインで入り回り込めず、バックハンドでレシーブするしかないのです。
     ギリギリのオンラインで決してダブルフォルトすることなく、ダブルフォルトを気にしないのかと思うほど、毎回オンラインを狙って打てるのだろうか、と感動ものでした。

     3つ目が、父の練習試合の正審をしたときのことである。
     相手は若い人で、父がロブを打つとトップ打ちでガンガン攻めてくるのです。それを父がロブで打ち返すのですが、打ってネットを超えるまでを審判台の上で見ていると、
     「あっ、バックアウトだな」
     と思うのですが、ネットを超えて地面に着く少し前ぐらいから、ぐっぐっぐっぐっ、とバックラインに向かって落ちるような軌道になり、オンラインでアウトにならないのです。
     全部が全部オンラインではないのですが、本編に書いたようにバックラインから30㎝以内に全部入り、若い人がトップ打ちでガンガン攻めてもバックラインの後ろの方から打ち込むことになるので、父がロブで軽く打ち返すことができ、何球か続けているうちに若い人のトップ打ちのボールが少しでも短くなれば、父がコート内でトップ打ちできるようなボールだったら、トップ打ちで攻めてポイントしてしまうのです。
     速いボールをロブで打ち返し、それがことごとくバックライン辺りに入ってしまうのが何球か続くのを見ていると、感動ものでした。

     すごいコントールだなぁ~、と思い、奇跡的のようなことに思えるのだが、狙って打っているのだから、奇跡ではない。
     こういうのは自分が体験するか、実際に見ないと実感できないかもしれないが、そういうところまでやれるんだ、こういうことができるんだ、自分もできるようになるんだ、と思って練習しないと、その域に達することはできないのだろうから、常にピンポイントにどこに狙って打つかを意識して打つようにしてみてほしい。

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