練習ではできるのに試合になるとできない、という経験はないだろうか。結構あるのではないかと思う。普通試合の方が練習よりも確率は悪くなるのだから練習の時にできていないと試合でできるわけがない。
さて、そうすると練習でどれくらいできているのか、という事が問題である。けっこう自分ではできていると思っているだけではないだろうか。一度数値的に出してみた方がいいと思う。できていると思っていることでも7~8割ぐらいしかできていないのではないだろうか。練習で8割ではだめである。最低でも9割はできないと試合では通用しないだろう。
つまり練習の時は9割以上、ほとんどミスをしないで打てるぐらいにならなくては試合では当然ぜんぜんだめだという事である。そう思って練習の時にミスをした時に意識してみてほしい。9割以上、ほとんどミスする事無くボールを打とうと思うと結構緊張するものである。
例えば1球目にミスをしてしまったら9球連続でミスしないでやっと9割に達するという計算になる。20球まで考えると19球打つうちに1回しかミスできない計算である。とにかく9割以上できるようにしようとすると1球ミスをしたら後で確率を9割に戻さないといけないと思うと、その後に打つボールに対する緊張感は想像以上に大きなものになるはずである。
それを練習の時にいつも意識して欲しい。これは単に試合での確率をあげるというだけではなく、練習中もかなりの緊張感を強いることになるので、試合と同じかそれ以上に緊張した状態で練習できるという利点もある。
9割以上できて、やっと試合で通用するぐらいだ、という気持ちで練習をやってみてほしい。誰に言われるでもなく自発的にそれを意識し続けるという事も、かなり精神的に強くなれると思う。何かミスをすると罰が与えられるではなく、自発的に意識するのが重要だと思う。罰を与えられる方式では罰が気になり意識の中に余計なものが入ってしまう。あくまでも自発的に、しかも練習でもミスを恐れずに打つ事も重要であり、そのような積極的な気持ちの中でも9割というのを意識して、それを達成しないと試合では勝てない。単にミスをしないで9割以上を達成しても意味がない。ボールをコート内に入れるだけでは試合では勝てないからである。練習でも攻めるボールは攻めて、なおかつ9割以上を達成しなければならない。
ぜひ、練習の時に9割以上ミスをしないでボールを打つという事を意識して、計算しながら練習してみて欲しい。